本学の目指すチーム医療教育
患者さんを中心とした
質の高い医療を提供するために
近年、医療の高度化・複雑化に伴い、医療専門職にも高い専門性が求められています。さらに、高齢化の進行や入院期間の短縮などにより、自宅で受けられる在宅医療が増加傾向にあります。様々な症状や生活背景を抱える患者さんを支えていくには、多職種の専門職がそれぞれの知識やスキルを提供するチーム医療が欠かせません。互いに尊重し、協力し合って患者さんにとってのベストを探り、寄り添っていく姿勢が必要です。
教員からの
メッセージ
多職種の環境で実践的に学ぶことは
医療専門職として働く基礎になります
臨床工学科
遠山 範康 教授
チーム医療は国内のほぼすべての医療機関で行われていると言っても過言ではありません。医療専門職は入職するとすぐにチームの一員となり、自分の職務を進める必要があります。学生時代に多職種の役割などについて理解し、チーム医療について実践的に学べることはNIMSの大きな強みです。他学科・専攻の学生と意見を出し合い、助け合い、連携する経験は学生の土台となり、長く専門職としてのキャリアを支えます。
チーム医療を実践するために
NIMSで学ぶこと
多職種を理解し、互いにリスペクトする姿勢
「チーム医療演習」では、前半にNIMSにある6職種と医師・社会福祉士を加えた8つの医療専門職の職務内容について学びます。後半は各学科・専攻の混合グループで、すべての学生が学科・専攻の枠を超えて同じ方向を向き、一緒に学んでいきます。グループディスカッションを通して他の職種への理解を深めることで、互いにリスペクトする姿勢が生まれます。
広い視野、多角的な視点、そしてコミュニケーション力
グループディスカッションでは専門職として自分の意見を述べる一方、他の専門職の意見を聞き、患者さんや疾患への理解を深めていきます。同じ事例でも職種が違うと異なる意見やアプローチ方法が提案されることがあり、コミュニケーション力とともに広い視野や多角的な視点が育まれます。
多職種の専門知識を活かした医療安全の向上
チーム医療の現場では患者さんの身体面だけでなく、精神面や生活背景までチーム全体で考えるため、一つの専門職だけでは思い浮かばない治療法や生活支援方法などが提案されることがあります。チーム全体で考えた安心・安全な医療を患者さんに提供することで、「医療安全」が高まることを理解します。
チーム医療の心構えを就職前に育む
卒業後に就職する医療機関は多忙で、チーム医療について一から教える時間が確保できないケースが大半です。大学で事前に実践的に学ぶことにより、入職後もスムーズにチームになじむことができるため、就職先では「NIMSの学生はチーム医療の心構えが備わっている」と高い評価を受けています。
学生インタビュー
「チーム医療」のために今できること
求められるのは
円滑なコミュニケーション
診療放射線学科 3年
栃木県 宇都宮短期大学附属高等学校 出身
N.A.
1年次から多職種連携の演習があり、正確かつ信頼性の高い画像情報を提供することでチーム医療に貢献したいと考えるようになりました。そのために必要なのは円滑なコミュニケーション。自分の考えを伝え、相手の意見を尊重する姿勢です。
自分の役割には
決して妥協しない
リハビリテーション学科
理学療法学専攻 3年
埼玉県 埼玉栄高等学校 出身
H.T.
「チーム医療演習」を通して、自分が苦手な分野を他学科の学生が得意にしていることや、同じ専攻でも学びの深さに個人差があることを実感。チームではまず自分のやるべきことは妥協せず、精いっぱいやり抜くという気持ちを大切にしたいです。
伝え方・タイミングで
ケアの質が変わる
リハビリテーション学科
作業療法学専攻 3年
埼玉県 霞ヶ関高等学校 出身
M.M.
多職種連携では伝え方やタイミング次第でケアの質が変わります。NIMSのように多職種が同じキャンパスで学ぶと、学生時代から互いの立場や専門性を尊重しながら同じ方向を目指すチーム医療の意識が自然に育ち、連携の大切さを体感できます。
自分の意見や判断に
責任を持つ
看護学科 3年
埼玉県立川越西高等学校 出身
K.Y.
「チーム医療演習」では自分の発言がチーム全体の考えに影響することを実感。自分の意見や判断に責任を持ち、相手の考えも尊重しながら情報を共有することで、患者様により良い治療や生活支援を提供できると思うようになりました。
異なる価値観に出会い、
自分の考え方が広がる
臨床工学科 2年
埼玉県立小川高等学校 出身
K.M.
好きな機械に触れて人助けもできると知り、臨床工学科を選びました。他学科の学生と対話できる「チーム医療演習」は、異なる価値観に出会えて、自分の考え方が広がる機会になります。将来は学びを活かして、多職種とスムーズに連携したいです。
他職種を知ることで
自身の役割を知る
臨床検査学科 3年
埼玉県立坂戸西高等学校 出身
U.A.
演習では臨床検査技師以外の医療職の仕事内容を知ることができました。検査技師の検査結果をもとに病名や治療方針が決まること、検査が正確であればあるほど患者様の回復が早くなることが分かり、学修への意欲が高まりました。