近年の医療技術の高度化や専門化は目覚しいものがあります。それと並行して、医療現場では様々な専門職が連携し、患者様中心の医療を提供する「チーム医療」が主流になっています。「チーム医療」は、各専門職が、それぞれ専門知識を生かして、チームとしての役割と責任を果たし、治療にあたることで成り立ちます。
そこでは高度な医療技術や知識のみならず、各専門職がお互いの独自性を認め合い尊重し合う必要があるため、コミュニケーション能力の高い人材が求められます。
全学科・専攻共通カリキュラム“チーム医療演習I
本学では、卒業後、医療現場においてチーム医療に貢献できる能力を養うことを目指し、1年次のカリキュラムに「チーム医療演習I」を導入しています。
○教員及び実際の医療現場で活躍している講師からチーム医療を学ぶ
○各学科・専攻混合のグループを編成し、各職種の職務内容とチーム医療における役割を実践的に学ぶ
○様々な症例に基づくグループワーク、他職種との連携方法や模擬カンファレンスなど
様々な視点からチーム医療を学ぶ
多種多彩な講義でチーム医療の知識を更に深める
各学科・専攻で受講する専門科目で自身の職種への理解を深めていくと同時に、1年次で学修した「チーム医療演習I」を活かし、他職種との連携の重要性やその方法、情報収集等について学びます。
○実際の医療現場で活躍している講師による現場の注意点や、他職種とのコミュニケーション手段など、チーム医療を視野に入れた講義を展開
○看護学科では3年次に「チーム医療演習II」を導入。1・2年次の学修を基盤にチーム医療を先駆的に行っている病院でのフィールドワークを実施。医療従事者へのインタビューや観察学修、グループ発表等を行い、ヘルス・ケア・ワーカーの役割と連携について学ぶ
学内で学んだことを基盤に、臨床実習を通じて学内での学修と実際の医療現場の差異を確認し、チーム医療についての学びを総括します。
○直接患者様と接し、身をもって体験することで技術力を磨くだけではなく、やりがいや責任感を肌で感じることができる
○座学では知り得ないチーム医療の一員としての各職種のあり方や、コミュニケーションの取り方、接遇について実際の医療現場を通して学ぶ