2021年4月 保健医療学部 臨床検査学科 開設
本学は2021年4月に保健医療学部 臨床検査学科を開設いたします。
近年の医療現場では様々な専門職が連携する「チーム医療」が主流となっており、臨床検査技師もその一員として医療現場などで活躍しています。臨床検査技師は様々な検査業務を行っておりますが、今年猛威を振るっている新型コロナウイルス(COVID19)においても遺伝子検査技術のPCR検査により感染の有無を迅速に確認するなど、幅広く医療を支援しています。
本学臨床検査学科は、最新のチーム医療現場を見据えた学科間連携を行い、「最新の高度な機器の活用」を駆使してあらゆる生体検体分析を行うとともに「的確な画像検査」ができる臨床検査技師の育成を目指します。
臨床検査技師とは
患者さんの身体の状態や病気の原因、重症度や緊急性、治療効果などを評価するために、身体や臓器の「働き」を調べる検査を臨床検査といいます。現代の医療は、病気の予防や早期発見、診断や治療効果判断を行う上で、臨床検査は必要不可欠なものになっています。その臨床検査を行うのが臨床検査技師です。
臨床検査技師とは国家試験を合格し、厚生労働大臣の免許を取得し、病院や診療所などの医療機関で各種の臨床検査を行う専門の技術者です。
臨床検査技師の仕事
臨床検査は検体検査分野と生理機能検査分野に分かれます。
〈 検体検査分野 〉
微生物学的検査、血液学的検査、生化学的検査、一般検査、輸血・造血幹細胞移植関連検査、免疫血清学的検査、病理・細胞診検査、遺伝子・染色体検査
〈 生理機能検査分野 〉
超音波検査、心電図検査、脳波検査、呼吸機能検査、聴力検査、味覚・嗅覚検査、熱画像検査、MRI検査、眼底写真検査
日本医療科学大学の臨床検査学科の特色
「画像検査」と「機器保守管理」に強い臨床検査技師を育てます。
生体成分を検査機器を駆使して正確に迅速に分析するだけでなく、診療放射線学科との画像診断装置の相互利用により、MRI画像、超音波検査画像及び眼底写真など「画像検査のスペシャリスト」として医療現場で活躍できる臨床検査技師を育成します。また生命維持装置などの医療機器保守管理の専門の臨床工学科と連携を深め各種医療検査機器の「保守管理に強いスペシャリスト」として臨床検査技師を育成します。
日本医療科学大学の強み/チーム医療演習
チーム医療とは、一人ひとりの患者に対し関係する専門職が集まり、チームとしてケアに当たる医療をいい、糖尿病チーム、がん医療に関するチーム医療、感染症対策チーム、医療機器安全管理チーム、救急医療チーム、リハビリテーションチームなどがあり、チーム医療演習では、それぞれの職務内容とチーム医療における役割などについて学びます。また全学科混合の7~8名でグループを編成し、様々な症例についてグループワークを行い、他職種の理解と連携・協力する方法などを学びます。
活躍の場所
臨床検査技師が働く場所は主に病院ですが、現代の活躍場所は多岐にわたっています。臨床検査技師の免許が必要な場所と学んだ知識・技術を生かせる場所があります。
〈 免許が必要な場所 〉
病院(大学病院、独立法人病院、地域中核病院)、クリニック(診療所)、健診(検診)センター
〈 臨床検査技師の知識と技術が必要な場所 〉
臨床検査センター、医療機器メーカー、治験事業(臨床研究コーディネーター:CRC)、不妊医療(エンブリオロジスト:胚培養士)、医療機関以外の公務員(保健所、警視庁の科学捜査研究所など)、研究所(製薬メーカー、食品メーカー)、大学の研究室
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